Dies irae -Acta est Fabula-

例によって終わったのは二週間くらい前。
誰か僕と「ぼくのかんがえたえいんふぇりあ」ごっこしようぜ!
で済ませてもいいんですけど、あとでわけがわからなくなりそうなので。

発売から二年を経てようやく完成した当作。
体験版を頂点に後は緩やかに下降、もしくは平行線を辿ったままの07年版とは違いちゃんと上昇し続ける。
もちろん伏線は回収されるし、空気だったやつも空気じゃなくなる、自分の部屋に引きこもっていたニートレベルだったメルクリウスは自分の家でかーちゃんにだけ文句を言う内弁慶ぐらいになっている。
体験版をやって合うようなら是非やって欲しいと思う。
パラダイスロストの時からの念願だったけど主人公にボイスがあるって素晴らしい。
これで旧版のように思い出したように、先割れボイスが聞こえて「どうしたんだニート?……ああ蓮か」ということが起きません。
個人的な好みではマリイ>螢>>先輩>>越えられない壁>香純。
香純は実質バッドなので仕方がない。
旧版の方が救いのある終わり方だったので、そういう意味では唯一やってもいいのかもしれないが、旧版とではお話にならないので無意味か。
螢もバット、もしくはノーマル。
でもベアトリスとか櫻井戒とかいう飛び道具があったので良かったです。
マキナの最後はコレが一番良かったかな、


で、先輩がなあ、確かにこれ以上(以下?)はないって言うくらいの絶望的な状況でどうなるんだろうとドキドキはしたけれど、あーいう感じだったから。
もちろん漣がどうこうはあるんだけど、神父の獣殿に対するアレと、ニートがうっかりマルグリットから目を放しちゃったからという。
こう書くと色々アレすぎるが笑いすぎて目を離すってどうかと思うんよ。
マリィルートを辿れば、ラスボスがラインハルトではなくメルクリウスであることはわかるから、引きずり出さなきゃならないってのもわかるし、ラインハルトとメルクリウスが戦りあったのはよかったけど、スケールがでかすぎてもうカオス。
連とラインハルトの時ぐらいのスケールで十分スケールでかかったのにあそこまでいくともう。
つまらなかったというより、パッケージのような総力戦を期待していたので、肩透かしっていう感じかな。
とはいえまさかのルサルカメインヒロイン説とか、ロータスとか設定的にも明らかになる部分も多いんで外せるわけもないんでしょうが。
あんだけ風呂敷広げて、残しなくキレイに畳んだというところは、凄いというかめずらしいというか。
あやかしびとが、どうも合わなかったらしく途中までやって投げた僕としては、燃えゲーはいつ以来だろうかというところですが、凄く満足。
こういうのに抵抗無い人にはオススメ。
まあ合わない人はそもそもベルリン陥落で諦めるだろうけど。