素晴らしき日々〜不連続存在〜

結論としては、不連続存在を作るに当たり、終ノ空をそのまま引用してみたというゲームだった。
考え方として、終ノ空(エピローグの終ノ空2)を抜きにするかどうかで、話が大きく変わってくる。
外側の話か内側の話か。
どっちも同一であるという話もあるのだけど、それじゃあ受け手の気分的には180°逆になるってどうよとも思う。
その辺は解釈してくださいってことだと思う。
間宮皆守の話だったのか、それとも胡蝶の夢だったのか。
まあ、置いとくことにする。
それはオリジナルの終ノ空変わってないと思うので。
いろいろあった間宮皆守さんの自分探しの旅というお話。
それに基づいての幸福だとか自分自身だとかそういったものは、一体何だろうかとかそんな感じ。
終ノ空に引き続きの論理哲学論考とかシラノ、ディキンソン、アリス等々、非常に引用が多く、非っ常に衒学ライク。
知らなかったのに覚えられるくらいには頻繁に出てくる。
「幸福に生きよ!」というウィトゲンシュタインの言葉が全てであり、命令形であることが重要とは皆守さんが言ってましたが。
そういうことみたいです。
何のゲームだか小説だか忘れましたが、人は幸せに生きなければならない義務を負っているとかいう台詞がありましたが、それと同じでしょうね(というかそっちが引用したんでしょうか)。


体験版で出てる、一章というか実際は序章も、最後までやると実はアレが一番謎な気がする。
1章が最初だったらわかりやすかったんだけど。
ざくろやら鏡姉妹やらは後半は出番が減ってしまうのが、推理漫画で殺される役でしたというか、メインヒロインっぽいけど真ヒロインの踏み台にされましたみたいな扱いなのは何というか某明日歩が浮かびました、まあがんばれ。
さておき卓司様は10年近く経って救われたのか、寧ろ人の精神乗っ取れるくらい凶悪になったと判断すべきなんですかね。
2章のハッピーにおける卓司様は救われてましたがそれはおいといて。
終ノ空の時と違っておかしくなる理由がちゃんと書かれてたから電波が酷くてつかれるにはつかれるけど、わからなくはないという気がしました。
それにしても皆守の中の人は電波だったり衒学だったり、2人+卓司様の覚醒前後と大変でしたね。
声優さんって大変だなあと凄く思いました。


思うところも語りたいところも多々ありますが、一言で面白かったで済んでしまいます。
前半の意味不明な感じとか、やっててキツイ展開だったりとかそういうのを乗り越えて、全部がわかったときに救われた感じになれました。
近いと言えば近いおれつばは駄目だったけど、これは大丈夫なのは単に、あっちは茶化してるというかデフォルメが過ぎているというか、その辺が問題なのかなあとか。
まあ、こういうのがあるからエロゲがやめられないわけですね。